ワークショップ、おわりました。

昨日は池袋のベアラボさんにて、パンダワークショップでした。

開店から閉店間際まで、一日かけてパンダを一匹作りました。

スタッフさんに、「お客様はしろくろやの何を知りたいのか」とお聞きしたら、「丸い頭」と言われたので、今回は綿を詰めるところから始めました。
綿詰めは時間がかかるので、一日で終わらせるために、手足はあらかじめ作っておいてもらうなど、たくさんの宿題もあったりして。
作家さんによっては半完成品を当日に準備するらしいですが、どうせやるなら全部自分で作りたいかなーと思って。
ご協力ありがとうございました。

そして、パンダの顔作りで一番のポイントは目の周りの黒い部分ですので、今回はその大きさや形をそれぞれに決めてもらう、というのを企画しました。


それにあわせて、グラスアイのサイズも鼻の大きさや色も変わってきます。
みんなちゃんと考えてきて好きな感じにしてくれたので、みんな雰囲気がちがうんですよ。
それがとても愛らしいです。

完成したのがこちら。(私のサンプルも混ざってます)

私自身、自分勝手にやってきてここまできてしまいましたので、正直、「正しい作り方」ではない部分がたくさんあるんです。
案の定、WSの最中もお客様から「えっ?」「これは初めてです」「他の作家さんとちがう」という声をいただきました。
混乱させてごめんなさいね。
今回のWSはそれを了解していただいて受けたお話というか、「正式な作り方じゃなくても自分で模索しながらやりたいように作っていくこともできるし楽しいんだよ」、っていう気軽な感じを経験していただきたかったので、そういう驚きをいただいて「でも楽しいです」って言っていただけたので、「してやったり(*´艸`*)」って感じでホクホクしてました。

そうはいっても、説明ヘタだし、
楽しんでいただけるかドキドキだったので、


宿題キットをお花で飾ったり、


お薦め縫い針を配るためにピンクッション作ったり、

お水のペットボトル用意したり・・・。
外堀から好印象狙って固めたりして、やることが姑息(笑)。

参加してくださった皆様も、一日ずっと気をはりっぱなしでお疲れだったと思います。ほんと、みんなの集中力ってすごい!
それなのに楽しかったといっていただけて本当に救われました。
私としても、とてもいい経験になりました。
一生の思い出です。

どうもありがとうございました。

今回のWSのモデルになったサンプルのパンダは、手直しをして、ぐるぐるマーチに連れていきます。
またお目にかかりましょう。

着色実験。絵の具編終わりにします。

着色実験、今日でおしまいです。

まず、昨日、スチームアイロンをかけてからこすりました。
スチームアイロンはそれぞれ20秒くらいです。
特に変化はみらせませんでした。

残念・・・。

その後、水をたっぷりつけたティッシュペーパーでこすってみて、ティッシュに色が移るかも調べてみました。
そうしたところ、他がほとんど変わらない中、布用マーカーは色移りしませんでした。

今日は、昨日ぬらした生地を自然乾燥したものをこすってみました。
昨日ティッシュオフした時に色のつかなかったものは、色落ちが少なくなっていました(まったくしないというわけにはいきませんでしたが。)
あとは残念ながら変わらず、でした。

 

【結果】
もっと様子をみたら変わるかもしれませんが、製作スケジュール上このくらいで落ち着いてくれる画材だと嬉しいので、現段階の状況で結果をだしちゃいます。

★安心して使えそうなのは「布用えのぐ」でした。

翌日から、色移りまったくなし。色止め用の補助剤を使わなくても大丈夫そうです。
今回ぺんてるとターナーの種類を使いましたが、どちらも大丈夫でした。

★アクリル絵の具はリキテックス。
私は布用えのぐを使おうと思いますが、どうしてもアクリルを使いたい場合は、リキテックスを選びます。色落ちが少なかったので。特に、乾燥してから水でぬらし、そのあとの色落ちが少なかったので。塗る時にメディウムかピケ(ほつれ止め)を混ぜてつかった方がいいようです。

 

今回ツイッターで話題を共用させていただき、情報をいただくこともできました。みなさま、惜しみなく教えてくださってほんとにありがとうございます!

布用絵の具に関する情報として、
ちろっぺさん(https://twitter.com/chiroppeRM)から
「布用絵の具は水で溶かずにそのまま少しずつ。薄めるときは専用メディウムで」とお教室でならったという情報をいただきました。
絵の具の説明には「水で溶いて」という文字もあるのですが、どういう効果があるのでしょうね。あまり薄めると周りに滲むのかな?水を使うにしても少量にした方が安心できそうです。

A.(エードット)さん(https://twitter.com/adot_asa)は、同じようなテストを私と同時進行でやってらして、その結果を教えてくれました。
私の使ってない、主に「油性」の画材を試していて、残念ながら色移りに関しては特化する画材はなかったのですが、発色の良さや、手触りなどでは捨てがたいものはもっとありそうです。
A.さんからは、知らなかった画材も教えてもらいました。とても良さそうなので、早速調達して試してみようと思います。

 

そうなんです。今回は「色移り」ということだけに注目してやってきた結果なんですけど、発色の良さや色のバリエーションの多さ、使い勝手の良さなどで、使うことをあきらめたくない画材ってあるんですよね。

ベア作家さんが(私も含めて)よく使うコピックもそのひとつ。
今回、ペンタイプのもので満足な結果がでなかったのがとても残念です。
布用マーカーは時間がたつと安定したので安心できましたが、色のバリエーションが少ないんですよね・・・。

着色にもいろいろあって、古い加工で汚すときや、ほんのりほっぺに色付けするなど、そういうもともと薄めの着色のときは、そんな色落ちを気にする必要はないんですよね。そういう時は、もっと柔軟にいろいと使えると思います。

なので、絵の具部門は今日でひとまず終わりにしますが、ペンタイプはこれからも探していくだけでなく、今の素材をいかに色移りなく使えるかというその方法をみつけていけたらいいなと思います。

 

最後に。

今回、このように発表させていただきましたが、これは着色に対する自分自身のこだわりを追求したかったのであって、他の作家さんの手法を疑問視したりましてや否定したりするつもりでまったくないってことをご理解いただけたら幸いです。
私が方法を知らないだけでみなさんちゃんとできているんだろうなー、どうしたらいいんだろう?みんな自分でみつけた企業秘密だったら聞きにくいなーなどと思ったのが最初だったので(*^▽^*;)。

素材の違いによる変化、使う色、ニュアンス。
着色へのこだわりも作家さんそれぞれだと思います。
あくまでも、「しろくろや」の場合「色移りしない」が最重要であるってことで、ご理解ください。

そのうえで、今回のご報告が参考になれば嬉しいです。

おつきあいありがとうございました。

いつか白と黒の縞縞のコを作りたい~(*´艸`*)。